【寿命が短い?】ティーカッププードルとトイプードルの違いと飼いやすさ

トイプードルとティーカッププードル トイプードル

「ティーカッププードルって、トイプードルと何が違うの?」と疑問に思う方は本当に多いです。

見た目はどちらもぬいぐるみのように愛らしいですが、実はお迎えする前に知っておかないと後悔してしまうような、明確な違いが存在します。

ペットショップやブリーダーサイトを見ていると、別の犬種のように扱われていますが、生物学的な分類や血統書の扱いには少し複雑な事情があるのです。

ここでは、これからパートナーを迎えようとしている方が混乱しないよう、サイズの違いから血統書の秘密まで、プロの視点で分かりやすく解説していきますね。

この記事を書いた人
小松真里

ブンゴヒルズで子犬の販売とトリミングを担当しています。毎日わんちゃんと過ごしながら、「どうしたらもっと快適に、もっと可愛くできるか?」を考え続けています。初めてわんちゃんを迎える方にも安心していただけるよう、飼育のポイントやお手入れのコツなど、実体験をもとに分かりやすく記事を書いています。

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トイプードル成犬時の体重と大きさの基準

まず一番の違いは、やはりその「大きさ」です。

トイプードルも十分に小型犬ですが、ティーカッププードルはさらにその下を行く小ささを持っています。

一般的に言われているサイズの違いを、分かりやすく表にまとめてみました。

呼び名 成犬時の体重目安 成犬時の体高目安
トイプードル 約 3kg ~ 4kg 24cm ~ 28cm
ティーカッププードル 約 2kg以下 23cm以下

※体高とは動物が立った状態で地面から背中の一番高い部分

このように数字で見ると、ティーカッププードルがいかに小さいかが分かりますよね。

名前の由来通り、子犬の頃はティーカップに入ってしまうほどのサイズ感です。

ただし、ここで注意していただきたいのが、この基準はあくまで「目安」だということです。

生き物ですから、「ティーカップとして迎えたけれど、予想以上に大きく育ってトイプードルサイズになった」というケースは珍しくありません。

骨格のしっかりした健康的な子であれば、多少サイズが大きくなってもそれは素晴らしい個性です。

小松真里
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数グラム、数センチの違いにこだわりすぎず、その子の成長を見守る心の余裕を持つことが大切ですね。

 

JKC公認犬種かどうかの違いと血統書の表記

ここが多くの飼い主さんが驚かれるポイントなのですが、実は「ティーカッププードル」という犬種は、日本のJKC(ジャパンケネルクラブ)では公認されていません。

プードルはサイズによって「スタンダード」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」の4種類に分類されていますが、ティーカップはこの分類に含まれていないのです。

では、血統書にはどう書かれるのでしょうか。

正解は、どれだけ体が小さくても、血統書上の犬種名は「トイプードル」と記載されます。

つまり、ティーカッププードルとは犬種名ではなく、あくまで「トイプードルの中で特に小さいサイズの子たち」を指す愛称や商品名のようなものだと考えてください。

血統書が届いたときに「あれ? ティーカップって書いてない!」と焦らなくても大丈夫です。

それが正式な表記であり、ブリーダーさんが嘘をついたわけではありません。

 

タイニープードルやマイクロティーカップとの違い

最近では「タイニープードル」や「マイクロティーカッププードル」といった呼び名もよく耳にしますよね。

これらも全て、JKC非公認のサイズによる呼び分けです。

大きさの順序としては、大きい順に以下のようになります。

サイズ分類(通称) 特徴と目安
トイプードル 最も一般的で、JKC公認のサイズ規格。
タイニープードル トイとティーカップの中間。体重2kg~3kg程度。
ティーカッププードル 体重2kg以下。非常に小さいサイズ。
マイクロティーカップ ティーカップよりさらに小さい。体重1.5kg以下など。

「タイニー(Tiny)」は「とても小さい」という意味で、トイプードルだと少し大きいけれど、ティーカップほど極小ではない、飼いやすいサイズ感として人気があります。

いっぽうで「マイクロティーカップ」は、ティーカッププードルの中でも特に小さい個体を指す言葉として使われています。

ただ、ここまで小さくなると体調管理が非常にシビアになるため、初めてワンちゃんを飼う方にはハードルが高いかもしれません。

どの呼び名も正式な犬種名ではありませんが、ブリーダーやショップがその子の成犬時のサイズを予測して付けている名称です。

 

ティーカッププードルは寿命が短いという噂の真実

「こんなに小さいと、長生きできないんじゃないか?」

と手のひらに収まるほどの小さなティーカッププードルを見て、その愛らしさに心を奪われる一方で、寿命の短さを心配される方は非常に多いです。

せっかく家族に迎えるのなら、少しでも長く一緒にいたいと願うのは当然のことですよね。

インターネット上には「ティーカッププードルは短命」という情報も散見されますが、それは必ずしも真実ではありません。

 

平均寿命とトイプードルとの比較データ

まず結論からお伝えすると、健康なティーカッププードルの平均寿命は12歳から15歳前後であり、トイプードルとほとんど変わりません。

実は「ティーカッププードル」という犬種は正式には存在せず、あくまで「トイプードルの中で特にサイズが小さい個体」を指す通称です。

そのため、生物学的な寿命の長さはトイプードルと同じ基準で考えるのが正解なのです。

以下に、サイズによる寿命や特徴の違いを整理しました。

比較項目 ティーカップサイズ 一般的なトイサイズ
平均寿命 12歳~15歳 12歳~15歳
シニア期 7歳頃から 7歳頃から
長生きの傾向 個体の健康状態による 個体の健康状態による

このように、サイズが小さいからといって寿命の決定的な違いにはなりません。

実際に私の周りでも、17歳や18歳まで元気に生きているティーカッププードルはたくさんいます。

大切なのは「大きさ」そのものではなく、その子が持って生まれた「生命力」と、迎え入れた後の「健康管理」なのです。

 

体が小さいから病弱とは限らない理由

では、なぜ「ティーカッププードルは体が弱くて短命」という噂がこれほどまでに広まってしまったのでしょうか。

その最大の原因は、過去に一部の心ない繁殖業者が行った無理なブリーディングにあります。

本来、健康なティーカッププードルは、単に「小柄な家系」の遺伝子を受け継いで生まれてきた元気な子犬です。

しかし、高く売れるからといって、未熟児として生まれた虚弱な子や、食事制限でわざと成長を止めた栄養失調の子を「ティーカップ」と称して販売するケースがありました。

こうして無理やり小さく作られた個体は、当然ながら免疫力が低く、病気にかかりやすかったり、長く生きられなかったりすることがあります。

これが「小さい=病弱」というイメージの正体です。

しかし、健全なブリーダーのもとで、親犬のサイズや血統を考慮して計画的に繁殖された子であれば、骨格もしっかりしており、普通のトイプードルと同じように元気に走り回ることができます。

小松真里
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「小さいこと」自体がリスクなのではなく、「不健康に小さくされたこと」がリスクなのだと理解してください。

 

健康な個体と未熟児を見分けるポイント

これからティーカッププードルをお迎えしようと考えている方にとって、目の前の子犬が「健康な極小タイプ」なのか、それとも「未熟児や虚弱体質」なのかを見極めることは非常に重要です。

専門家でなくてもチェックできる、健康な子犬を見分ける具体的なポイントをご紹介します。

 

1. 抱っこした時の肉付きと骨格

見た目が小さくても、抱っこした時にずっしりとした重みや弾力を感じる子は健康です。

逆に、背骨やあばら骨がゴツゴツと手に当たるほど痩せている場合は、栄養不足や虚弱体質の可能性があります。

体の成長や活動量は日々変化するため、それに合わせて食事量も定期的に調整する必要があります。

 

2. 目の輝きと目ヤニの状態

健康な子犬は目に力があり、キラキラと輝いています。

目がどんよりと濁っていたり、目ヤニがべっとりとついていたりする子は、何らかの体調不良や感染症を抱えているリスクがあるため注意が必要です。

 

3. 動きの活発さとグリップ力

床に下ろした時に、興味津々でトコトコと歩き回る好奇心があるかどうかも大切な判断基準です。

また、抱き上げた時に、子犬が落ちないようにギュッと洋服や腕にしがみつく「グリップ力」がある子は、筋肉や関節がしっかり発達している証拠と言えます。

ずっと震えて動かなかったり、足腰がふらついていたりする子は、慎重に様子を見るべきでしょう。

お迎えする際は、ブリーダーやショップのスタッフに「この子の親犬は何キロですか?」「ご飯はしっかり完食していますか?」と、具体的な質問を投げかけてみてください。

自信を持って答えてくれる信頼できる相手から迎えることが、愛犬との長く幸せな生活への第一歩になります。

小松真里
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確実に小さいサイズのティーカッププードルをお迎えされたい方は、月齢が2ヶ月くらいの幼い子犬よりももっと月齢が経過した子犬の方がサイズが確定しやすいです。

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トイプードル、ティーカッププードルの寿命と長生きするポイント

 

性格や飼いやすさに違いはあるのか

「あんなに小さくて、性格まで繊細で扱いづらいんじゃないか?」と不安に思う方も多いですよね。

見た目の大きさがあまりに違うので、トイプードルとは別の生き物のように感じてしまうかもしれません。

しかし、結論から言うと基本的な性格や知能の高さは、トイプードルとまったく変わりません

ただし、その体の小ささゆえに、飼い主さんの接し方や環境づくりには少しだけ「コツ」が必要です。

 

ティーカップも性格はトイプードルと同じで賢い

ティーカッププードルという犬種名が独り歩きしていますが、彼らは遺伝子的には紛れもなく「トイプードル」です。

そのため、トイプードルが持つ「全犬種の中でボーダーコリーに次いで賢い」と言われる知能の高さは、そのまま受け継いでいます。

実際にブンゴヒルズでティーカッププードルを迎えた飼い主さんの多くが、「トイレを覚えるのが早くて驚いた」「一度教えた芸はすぐにマスターする」と口を揃えます。

性格の傾向をわかりやすく整理しましたので、以下の表をご覧ください。

項目 ティーカッププードルの特徴
賢さ・学習能力 非常に高い。人間の言葉や空気を読む能力に長けている。
社交性 明るくフレンドリー。他の犬や人とも仲良くできる子が多い。
警戒心 賢い分、少し敏感な面も。チャイムの音などに反応しやすい。
攻撃性 基本的には低い。平和主義で争いを好まない傾向。

このように、体が小さいからといって神経質だったり、攻撃的だったりすることはほとんどありません。

むしろ、体が小さい分、守ってあげたくなるような愛らしさで甘え上手な子が多いのが特徴です。

「小さすぎてしつけが入らないのでは?」という心配は無用ですので、安心してくださいね。

 

運動量の違いと散歩の必要性

トイプードルとティーカッププードルで最も大きく異なるのが、この「運動量」と「散歩」の考え方です。

通常のトイプードルであれば、毎日30分程度のしっかりとした散歩が必要ですが、ティーカッププードルはそこまでの運動量は必要ありません。

彼らにとっての家の廊下は、人間にとっての体育館のような広さです。

そのため、基本的には室内でのおもちゃ遊びや、部屋の中を自由に歩き回るだけでも、1日に必要な運動量は十分に確保できます

「じゃあ、散歩はしなくていいの?」と思うかもしれませんが、それは間違いです。

散歩には「運動」以外に、「外の世界の音や匂いに慣れる」「他の犬や人と触れ合う」という「社会化」の重要な役割があるからです。

ずっと家の中に閉じ込めていると、外の世界を怖がる臆病な性格になってしまうリスクがあります。

ティーカッププードルの散歩の目安は、以下の通りです。

  • 時間:1回10分〜15分程度で十分
  • 距離:近所を少し歩く程度
  • 注意点:段差や長時間の歩行は関節への負担になるので避ける

体が小さい分、夏のアスファルトの照り返しによる熱中症や、冬の寒さにはトイプードル以上に弱いです。

天候が悪い日や気温が厳しい日は、無理に外に出さず、家の中で引っ張りっこ遊びなどをしてストレスを発散させてあげましょう。

「毎日何十分も歩かなきゃいけない」というプレッシャーがない分、体力に自信がない方や高齢の方でも、比較的飼いやすい犬種だと言えます。

 

ティーカッププードルにかかる費用と価格の違い

ティーカッププードルをお迎えするにあたって、やはり一番気になるのはお金のことではないでしょうか。

「体が小さいから、食費も安く済むのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実際にはそう単純な話ではありません。

ここでは、お迎え時の生体価格の相場と、実際に暮らし始めてからかかるランニングコストについて、トイプードルと比較しながら包み隠さず解説します。

経済的な見通しを立てることは、ワンちゃんの命を預かる責任そのものですので、しっかりと確認していきましょう。

 

ティーカッププードルの値段相場が高い理由

ペットショップやブリーダーサイトを見て、「どうしてこんなに値段が違うの?」と驚かれた経験があるかもしれません。

一般的なトイプードルに比べ、ティーカッププードルの生体価格は明らかに高額に設定されています。

その背景には、単なる「人気があるから」という理由だけでなく、繁殖の難易度という切実な事情があります。

まずは、現在の市場における平均的な価格の違いを見てみましょう。

トイプードルとティーカッププードルの価格相場比較
犬種サイズ 平均的な価格相場 価格が高騰する条件
一般的なトイプードル 20万円 ~ 45万円前後 毛色が人気色(レッド・アプリコット)、顔が整っている、血統が良い
ティーカッププードル 50万円 ~ 120万円以上 極小サイズ(マイクロ)、マズル(鼻)が短い、毛量が多い、メス(繁殖可能なため)

表を見てわかる通り、ティーカッププードルはトイプードルの倍以上の価格がつくことも珍しくありません。

なぜこれほど高額になるのか、その最大の理由は一度の出産で生まれる頭数が極端に少なく、繁殖のリスクが高いからです。

一般的なトイプードルが一度に3〜4頭を出産するのに対し、体の小さなティーカップサイズは1〜2頭が限界というケースがほとんどです。

母犬の体が小さい分、難産になりやすく帝王切開が必要になる確率も高いため、ブリーダーにとっても育成コストとリスクが非常に大きくなります。

また、生まれてからも未熟児に近い状態でケアが必要な場合が多く、生まれてからしばらくは人の手による授乳が必要で、昼夜を問わず2〜3時間おきの世話が求められます。

無事に販売できる月齢まで育てるには熟練の技術とつきっきりの世話が必要です。

小松真里
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このように「希少性が高いこと」と「育成に膨大な手間がかかること」が、生体価格を押し上げるおもな要因となっています。

 

トリミング代や食費などのランニングコスト

初期費用が高いことは分かりましたが、毎月の飼育費用はどうでしょうか。

「小さいからお金がかからない」というのは半分正解で、半分間違いです。

ここからは、実際に生活していく上で必要となるコストを項目別に見ていきましょう。

 

食費は安く済むが質の高いフードが必要

食べる量に関しては、確かにトイプードルよりも少なくなります。

成犬になっても体重が2kg以下であることが多いため、1ヶ月に消費するドッグフードの量は1kg〜1.5kg程度で済むことが多いでしょう。

しかし、ここで注意が必要なのは「量より質」が求められるという点です。

ティーカッププードルは食が細い子が多く、少量でも十分な栄養が摂れるプレミアムフードや、食いつきを良くするためのトッピングが必要になることがあります。

また、低血糖症を防ぐために、子犬のうちは高栄養のサプリメントや流動食を常備しておく必要もあります。

そのため、食べる量は少なくても、食費の総額は一般的なトイプードルと大きく変わらないと考えておいた方が無難です。

 

トリミング代はトイプードルと変わらないことが多い

プードル種を飼う上で欠かせないのが、毎月のトリミング(カット)です。

「体が小さいからカット代も安くなるのでは?」と期待されるかもしれませんが、多くのトリミングサロンでは「トイプードル料金」として一律に設定されています。

むしろ、体が小さすぎることでハサミを入れるのが難しく、じっとしているのが苦手な子も多いため、トリマーさんに高い技術が求められる場合があります。

サロンによっては、極小サイズでも割引はなく、逆にもつれ取りなどの追加料金がかかることもあるため、事前の確認が必要です。

毎月1回、シャンプーとカットをお願いする場合、地域にもよりますが7,000円〜12,000円程度が毎月の固定費としてかかります。

 

医療費とペット保険は少し多めに見積もる

もっとも意識しておかなければならないのが、医療費とペット保険料です。

ティーカッププードルはその小ささゆえに、骨折や膝蓋骨脱臼(パテラ)などの関節トラブルのリスクが通常のトイプードルよりも高くなります。

ちょっとした段差から飛び降りただけで骨折してしまい、手術に数十万円がかかったというケースは決して珍しくありません。

そのため、万が一に備えてペット保険への加入は必須と言えますが、保険料は犬種や年齢だけでなく、サイズや既往歴によって変動することがあります。

体が弱い個体の場合は通院頻度も高くなるため、医療費に関してはトイプードルよりも余裕を持った予算組みをしておくことを強くおすすめします。

1ヶ月にかかる飼育費用の目安
項目 目安金額(月額) 備考
ドッグフード・おやつ 3,000円 ~ 6,000円 プレミアムフードやサプリメント代を含む
トリミング代 7,000円 ~ 12,000円 月1回の利用を想定
ノミ・ダニ・フィラリア予防 1,500円 ~ 2,500円 体重が軽いため薬剤費は最小サイズで済む
ペット保険料 2,000円 ~ 5,000円 補償内容やプランにより変動
トイレシーツ等の消耗品 1,000円 ~ 2,000円 排泄量は少ないため交換頻度は標準的

このように表にまとめてみると、毎月最低でも1.5万円〜3万円程度の維持費がかかることが分かります。

「小さいから安い」という安易なイメージを持たず、生涯にわたってこの小さな命を守り抜くための経済的な準備を整えておくことが大切です。

 

ティーカッププードルを飼う前に知っておくべき注意点

ティーカッププードルとの生活は、その愛らしさに毎日癒やされる素晴らしいものです。

しかし、その小ささゆえに、普通のトイプードル以上に気を配らなければならないポイントがいくつかあります。

「知らなかった」では済まされない、小さな命を守るための知識をしっかり身につけておきましょう。

ここでは、特にお迎え前に理解しておくべき健康リスクと、失敗しないブリーダー選びについて解説します。

 

低血糖症や骨折などのケガのリスク管理

ティーカッププードルの体重は、成犬でも2kg以下と非常に小柄です。

そのため、一般的な犬種に比べて体力や骨の強度がどうしても低くなってしまいます。

体が小さいからこそ、命に関わるリスクも隣り合わせであることを理解しなければなりません。

特に注意が必要なのが「低血糖症」と「骨折」です。

 

命の危険もある「低血糖症」への対策

体が小さいということは、体内にエネルギーを蓄えておくタンクも小さいということです。

そのため、長時間食事が空いたり、少し運動しすぎたりしただけで、急激に血糖値が下がってしまうことがあります。

これが「低血糖症」です。

ぐったりして動かない、痙攣(けいれん)を起こす、といった症状が出た場合は、一刻を争う事態になりかねません。

生後3か月未満の子犬は、1日3回の食事を基本とし、食事の間隔を空けすぎないことが重要です。

共働きなどで3回の給餌が難しい場合は、もう少し成長した月齢の子犬を選ぶことをおすすめします。

万が一のために、ブドウ糖やガムシロップ、栄養補給ペーストなどを常備しておきましょう。

少しでも様子がおかしいと感じたら、すぐに糖分を補給させ、動物病院へ連絡してください。

 

段差は禁物!骨折を防ぐ環境づくり

ティーカッププードルの骨は、割り箸のように細く繊細です。

人間にとっては大したことのない高さでも、彼らにとっては飛び降りれば骨折しかねない断崖絶壁と同じです。

ソファやベッドからの飛び降りはもちろん、飼い主さんが抱っこしていて誤って落としてしまった場合も、大怪我につながります。

また、フローリングの床は滑りやすく犬種を問わずひざを痛めたり脱臼を引き起こす恐れがあります。

お迎えする前に、床には滑りにくいカーペットやマットを敷き詰めましょう。

ソファには犬用のスロープや階段を設置し、「高いところからジャンプさせない」しつけと環境づくりを徹底してください。

リスク項目 主な原因 飼い主ができる対策
低血糖症 空腹、運動のしすぎ、体の冷え 1日3〜4回の食事、室温管理、糖分の常備
骨折・脱臼 高所からの落下、滑る床、踏みつけ 床にマットを敷く、段差をなくす、足元注意

 

お迎えするブリーダー選びの重要性

ティーカッププードルを家族に迎える際、最も重要なのが「どこからお迎えするか」です。

実は「ティーカッププードル」という犬種はJKC(ジャパンケネルクラブ)などの公認犬種ではありません。

あくまで「トイプードルの中で特に小さい個体」の通称です。

明確な基準がないからこそ、ブリーダーの質を見極める目が重要になります。

 

「小さくするために食事制限」は危険信号

悲しいことですが、中には「ティーカップサイズ」として高く売るために、子犬に十分な食事を与えず、栄養失調状態で小さく育てようとする悪質なブリーダーも存在します。

こうして育った子は、本来の骨格よりも無理やり小さくされているため、体が弱く、病気になりやすい傾向があります。

見学に行った際、子犬が極端に痩せていたり、毛並みが悪かったりする場合は注意が必要です。

「エサを減らせば小さくなりますよ」などと説明するブリーダーからは、絶対にお迎えしてはいけません。

健康的なティーカッププードルは、小さくてもコロコロとしていて、活気があるものです。

 

親犬のサイズと健康状態を必ず確認

その子が将来どのくらいの大きさになるか、健康に育つかを予測する最大のヒントは「親犬」にあります。

遺伝的な要素が非常に強いため、両親ともに小さく健康であれば、その子も健康なティーカッププードルに育つ可能性が高いです。

可能であれば、母犬だけでなく父犬も見せてもらいましょう。

また、PRA(進行性網膜萎縮症)などの遺伝性疾患の検査を親犬が受けているかどうかも、必ず確認すべきポイントです。

誠実なブリーダーであれば、メリットだけでなく、飼育の難しさやリスクについても包み隠さず教えてくれるはずです。

小松真里
小松真里

見た目の可愛さだけで衝動的に決めるのではなく、信頼できるブリーダーとじっくり話し合い、納得した上でお迎えを決めてください。

 

トイプードルは“サイズ”以上に存在自体が尊い!

ミニマムサイズだけにとらわれ大切なことを見失わないようにしたいものです。

タイニープードルやティーカッププードルが手のひらに乗っている姿、ティーカップに入っている様子などは、たしかに可愛らしく、“守ってあげたい!”という私たちの母性や庇護欲を刺激してくれます。

タイニープードルやティーカッププードルを迎え入れた飼い主様が、「成犬になってもミニマムサイズでいてほしい…」と思ってしまうのは無理からぬことです。

先にも述べましたが、成長するにつれてどのくらいの大きさになるかは、まさに“神のみぞ知る”です。

体が小さいにも関わらず食欲旺盛でわんぱくな子もいれば、食が細く、あの手この手を変えてもなかなかご飯を完食してくれない子もいます。

全部個性なので、無理に食べさせたり、ダイエットさせたりするのではなく、専門に取り扱っているブリーダーにご相談ください。

一番大切なことは、小さくてぬいぐるみのような見た目でも、尊い命を持って、懸命に生きているという点です。

新しく家族として迎え入れた以上、サイズばかりにこだわらず、家族としての絆をしっかり育んでいくことに力を注いでいきましょう♪

トイプードル 子犬

 

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