犬にとって、社会化期は人や環境に慣れるためのとても大切な時期です。
この期間にいろいろな経験をさせてあげると犬は穏やかで落ち着いた性格に育つことができます。
もし十分な社会化ができなかったとしても、飼い主さんのサポートで少しずつリラックスできるようにもなるので
できなかった・・と心配しすぎる必要はありません。そのためにも参考にしてみてください。
今回は社会化期のポイントと接し方のコツをご紹介します!
犬の社会化期とは?
犬の社会化期は、生後3週間から生後3カ月半ほどの間のこと。
この時期の犬は好奇心いっぱいで、新しいことをどんどん吸収する「スポンジ」みたいなものです。
この時期にたくさんの環境や人、音に触れ合うと新しいものへの「慣れ」が身につき、将来も安心して過ごせるようになります。
たとえば、人や他の犬と触れ合ったり、掃除機や車の音を聞くことで、「新しいもの=怖くないもの」と感じるようになります。この期間に経験を積むことで、成犬になっても驚いたり怖がったりせずフレンドリーな性格に育ちやすいです。
社会化が不十分な犬って?
社会化期にあまり新しい経験ができなかった場合、犬は不安を感じやすくなり、知らない人や場所に対して警戒しやすくなります。
例えば:
・見知らぬ人に対しひどく吠える
・他の犬に対して怯えたり吠えたりする
・新しい場所に行くと興奮しやすい
・音に敏感で落ち着きがない など
こんな風に、社会化が不十分だと犬もストレスを感じ、周りの人にも迷惑がかかることがあるんです。
「うちの子、社会化できてないかも…」と思っても、大丈夫ですよ!
犬は経験を通じて一生社会化を続けられるので、幼少期を過ぎても少しずつサポートし、人との共存に慣れるようにサポートしていきましょう。
社会化期に経験してほしいこと
社会化期には犬にいろいろな体験をさせて、楽しい経験をたくさん増やしてあげることが大切です。
次のようなことを試してみましょう!
いろんな人と触れ合う
子どもからお年寄りまでさまざまな人と会うことで「人って怖くないんだ!」と思えるようになります。
他の犬と遊ぶ
遊びを通して犬同士のコミュニケーション方法を学び社会性を育みます。
日常の音に慣れる
掃除機や車の音、ドアの開閉音、チャイム、車、自転車などの日常よく聞こえる音に慣れさせることが大切です。
音にびっくりしないようにしましょう。
体を触られることに慣れる
頭や足、体を触られることに慣れておくと、動物病院での診察やトリミングもスムーズになります。
優しく触ってあげることでリラックスできるようにしてあげましょう。
社会化が不十分な犬への接し方
もし社会化が十分でない犬が不安そうにしても心配しないでください。
焦らずに少しずつ慣れさせてあげれば大丈夫です。以下のポイントを参考にしてみましょう。
何度も言いますが、犬は経験を通じて生涯社会化を続けますので少しずつサポートしてあげることで、新しいことに慣れていくことができます。
ゆっくりと慣れさせる
新しい場所や多くの人に急に会わせるのではなく、犬のペースに合わせて少しずつ慣れさせましょう。
おやつやごほうびを使う
緊張している場面で、おやつをあげてみたり、楽しいことを通して「新しいもの=いいことがある」と教えてあげるとよいでしょう。不安が和らぎます。
家の中での練習
家の中で掃除機やテレビの音に少しずつ慣れさせ「この音は怖くない」と感じてもらうようにしましょう。
触れる練習
足や耳など毎日少しずつ触ってリラックスできる体験にしてあげます。
飼い主さんが安心感を与える存在に
犬にとって飼い主さんが「安心できる存在」であることはとても大切です。
飼い主さんがリラックスしていると、犬も「ここは安全なんだ」と感じやすくなります。
☆不安そうなときには優しく声をかけたりそばにいてあげましょう。
少しずつ一緒に成長していこう
♡社会化が不十分な犬にとっても、少しずつ新しいことに慣れていく過程は、飼い主さんとの大切な絆を深める時間です。犬が慣れて安心して過ごせる姿を見るのは、飼い主さんにとっても大きな喜びです♡
焦らず日々の小さな成長を喜びながら一緒に楽しい時間を過ごしていきましょう。
まとめ
「犬の社会化期」は、犬が安心して新しい環境に順応できるようになるための大切な時期です。
もし社会化が不十分だったとしても、飼い主さんの優しいサポートで、少しずつ新しいことに慣れていけます。
飼い主さんの愛情が、犬の幸せな成長に欠かせないものです。
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