トイプードルの乳歯残存とは?乳歯って放置してもいいの?

乳歯残存 トイプードル

犬の乳歯遺残とは、歯の生え変わりの時期が過ぎても乳歯が抜け落ちることなく、そのまま残り、永久歯と乳歯とが併存して生えている状態を指します。
今回の記事では乳歯遺残について、乳歯が残っているとどうなるの?抜歯の治療についてご紹介します。

犬の乳歯遺残について

犬は生後6ヵ月後に小さく細い乳歯が抜け、太いがっしりした永久歯に生え変わります。通常生後5〜10ヵ月の間で生え変わりは完了することが多いです。
この生まれ変わりの時期を過ぎても乳歯が残っている状態を乳歯遺残といいます。
トイプードルやチワワなど小型犬に多く見られます。

乳歯が残っているとどうなるの?

歯周病になりやすい

1本の歯が生えるべき場所に、乳歯と永久歯が2本並んで生えている状態になっているため
乳歯と永久歯の間に汚れが溜まりやすい状態です。
そのため、歯垢や歯石がつきやすく歯周病の原因になります。

歯の噛み合わせが悪くなる

乳歯の存在で永久歯が押し出され歯が生えているため歯の位置や向きがずれ、歯の形が多少変形するなど歯並びが悪くなります。
歯並びが悪くなると、歯の嚙み合わせも悪くなります。
さらに、歯の位置や向きがずれると、口内の組織に刺さることもあり痛みや細菌感染のリスクが生じますので注意が必要です。
適切な時期に乳歯を抜いてあげれば、噛み合わせや歯周病が防げますので、生後5~7ヵ月の頃は細目に口の中をチェックしてあげましょう。

乳歯残存の治療


乳歯残存の治療は、原則、全身麻酔で抜歯処置を行います。
去勢や避妊手術をする際に乳歯の抜歯を同時にすることをオススメします。
麻酔のリスクなどは病院の先生とよく相談してください。既に去勢、避妊手術をした場合は、乳歯を抜いたほうがいいのか?
麻酔のリスクも含めて病院の先生に検査、診察をしてもらい確認してください。
歯垢や歯石は日々の歯磨きで防止できます。
噛み合わせも問題なければ様子見も検討にいれる場合もあります。
絶対に、乳歯がグラついているかといって自己判断で無理やり乳歯の抜歯はしないでください。
途中で乳歯が欠ける、折れることがあり、抜けにくくなる恐れや口の中を傷つけるリスクがあります。
乳歯は、永久歯よりも細く折れやすいため、中途半端な位置で乳歯が折れると根本だけが歯肉の中に残るため腐ってしまうケースもあります。
折れた乳歯を抜歯する際は歯肉を切開し取り出すことが必要ですので歯肉に乳歯が残ってないかも病院の先生に確認してもらってください。

乳歯と永久歯の生え変わり時期の食事について

乳歯と永久歯の生え変わり時期には、歯に適度な刺激を与え、乳歯の永久歯への生え変わりを促すことが必要になります。
今まで、ふやかして与えていたドッグフードから徐々にカリカリのドックフードにします。
ウンチの状態を確認しながら切り替えていきましょう。
食べるドッグフードの固さなどが心配な場合は病院の先生に相談してみてもいいでしょう。
固すぎるものを与えると、最悪、乳歯が欠けてしまがありますので、与える前に固さを確認しまよう。

■まとめ

犬を家に迎えた時、乳歯から永久歯に生え変わる時期に乳歯が残ってないか?
乳歯のグラつきがあるか?
歯が生え変わる様子が見られるか? など
愛犬の口の中をチェックしましょう。
愛犬に乳歯が残っている場合には、抜歯したほうがよいか病院の先生とご相談してください。

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