潤んだ愛くるしい瞳はトイ・プードルの最大の魅力のひとつですが、愛犬の可愛い顔が涙やけで目の周りが茶色になり悩むことがありませんか?
今回は、トイプードルの涙焼けの原因とその対策についてご紹介します。
涙やけとは
涙やけとは、涙に含まれる成分によって目の周りの毛が赤や茶に変色してしまうことです。
特にトイ・プードルは、目頭から鼻にかけて涙焼けしやすい傾向にあります。
涙焼けの原因の一つである目ヤニは、老廃物やホコリが涙と一緒に流れ出し、目の周りで固まったものです。
目ヤニの色が透明や白、黒、茶色やさらっとしたグレーの目ヤニなら問題はありませんが、濁ってドロっとした目ヤニが急に増えて、目ヤニの色が黄色や緑色の場合は感染症や炎症などの目の病気かもしれませんのですぐに病院を受診しましょう。
涙やけ(目ヤニ)の対策方法
1、目の清潔を保つことが重要
目ヤニが毛に付着し固まると取りにくくなります。目ヤニが柔らかい状態であれば、取りやすくなるため軟らかい布やガーゼを使ってやさしく拭き取ります。
ただし、引っ張ると痛みを伴うため絶対に避けるようにしましょう。
【固まった目ヤニを取る方法】
毛を無理やり引っ張ると痛いため、コットンをぬるま湯(人肌程度)でビショビショに濡らして、愛犬の目ヤニにやさしく押し付け、マッサージしながらやさしくもみます。
やわらかくなったらノミ取りコームでふやけた目ヤニをゆっくり取ります。
目元を濡れたままにせずに、乾いたコットンで濡れた箇所に毛を立たせながらやさしく拭きます。湿ったままにしないことが大切で、濡れたままですと皮膚炎になる可能性があるためしっかり乾かしましょう。
愛犬が嫌がって目ヤニを取らせてくれない場合は、
愛犬をリラックスさせ落ち着いた状態にしてから、目元を触られるのに慣らします。
目元に触れたらご褒美(おやつ)を与え、触れられると良いことがあることを学習させましょう。
目元を拭けるようになったらまたご褒美、「エライね!」と愛犬に声をかけ撫でながらリラックスさせて目ヤニを拭き取ります。
何度も言いますが、目ヤニは無理やり引っ張らないようにしてくださいね。
目の周りの短い毛まで引っ張って痛い思いをし、目ヤニのケアを嫌がるようになりますのでふやかしてから取りましょう。
2、適切な食事
愛犬に適した栄養バランスの良い食事を与えることも重要です。添加物や人工着色料の入っていない高品質なドッグフードを選びましょう。
食事内容によっては涙の量や色が変わることがあるため、獣医師に相談して適切な食事プランを立てることも良いでしょう。
自宅での涙やけケア
・ケア1:目ヤニを取ることを習慣化
目ヤニが固まる前に定期的に目ヤニを取ることを習慣化すると涙やけの防止につながります。
お散歩の後に、足を拭いた後、目ヤニがついているかチェックし、目ヤニがあればふきとると固まらずに済みます。
日頃から愛犬の目に問題がないかチェックし、目ヤニの量が増えた、目ヤニの色、目が充血しているなど確認し、異常があればすぐに病院を受診しましょう。
月に1回程度、トリミングサロンで洗ってもらうと自宅でもお手入れしやすくなります。目頭の毛を短くトリミングしてもらうことで目ヤニの予防ができますのでトリミングサロンに相談すると良いですね。
・ケア2:鼻涙管マッサージ
犬の犬種によって、鼻涙管が狭かったり、詰まっていたりして、涙の循環が悪いなどの原因がありますので、その場合は、鼻涙官を少し広げるマッサージを行うと改善する場合があります。
【鼻涙管マッサージの方法】
40℃ぐらいのお湯を用意し、タオルまたは犬用のウェットシートを濡らして、目頭から鼻の先の鼻涙管をやさしくマッサージします。温めることで、鼻涙管が拡張します。
涙やけ用のクレンジングローションを使うと色が落ちやすくなりますのでやさしく拭き取ってあげましょう。最後に乾いたタオルで毛を逆立てするように拭き取ります。
1日1回は鼻涙管をマッサージすることをオススメします。
動物病院での涙管洗浄という選択肢もあります。
この処置には全身麻酔や局所麻酔が必要で避妊手術や去勢手術と同時に行うこともあります。
特殊な涙管洗浄器具や洗浄液を使用して、涙管を清掃し、詰まりや閉塞を解消します。このプロセスは獣医師や動物看護師が行います。
愛犬の涙管の状態に応じて、何度かの治療が必要な場合もありますので動物病院にご相談ください。
まとめ
いかがでしたか?
日ごろから愛犬の目の様子をよく確認し、目ヤニを見つけた場合は、細目にコットンやガーゼで目ヤニが固まる前に取ってあげましょう。
健康できれいな目でいられるように、日頃のケアをしてあげることが大切です。
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