夏になると人も犬も虫に刺されやすくなります。
犬が虫に刺されると、痒みや痛みより引っかき、皮膚が荒れてしまうこともあります。
さらに、病気を運んでいる虫に刺されると、危険な病気につながることも!今回は、犬が気をつけたい虫と予防策をご紹介します。

犬が気を付けたい虫
散歩から戻った後には、特に被毛が薄い部分に焦点を当てて、虫に刺されていないか確認することが大切です。口、目、耳、足の裏、腹部、肛門周囲などは、皮膚が直接露出しているため虫に刺されやすい箇所になりますのでこまめにチェックしてあげてください。
愛犬に気をつけたい主な虫をいくつか紹介します。

蚊(か)

蚊に刺されると、犬が「フィラリア症」という病気になる可能性があります。この病気は、蚊が運んでいる小さな寄生虫が犬の体に入ることで起こります。
心臓に問題を起こしたり、体中の血のめぐりを悪くすることもあり、ほっておくと命の危険があります。
蚊に刺されないようにするためには、獣医師さんに相談して、予防薬を使うことをオススメします。
ノミ

ノミに刺されると、犬は「アレルギー性皮膚炎」という皮膚の病気になることがあります。痒みから毛が抜けてしまうこともあります。さらに、赤くてかゆい皮膚のトラブルである湿疹も起きます。
危険なことは、犬が体を舐めてノミを飲み込んでしまうと、ノミについている「サナダムシ」の卵が体内で大きくなる可能性もあります。
ノミを防ぐためには、獣医師さんに相談して適切な処置や予防薬を使うことをオススメします。
マダニ

犬のお腹や耳など皮膚の柔らかい部分から吸血し、犬の血液を餌として成長します。
マダニは血を吸う際に犬の体内に唾液を吐き戻します。マダニの唾液がアレルギー性皮膚炎を起こし、激しい痒みを引き起こします。またマダニによって栄養障害や吸血による貧血になったり、さまざまな感染症になったりします。
マダニは、春から秋頃にかけて活動に活発になるので、その時期は特に注意が必要です。
全国各地の公園や河原などに生息します。
散歩中に犬が草むらや茂みに入っていくときは、しっかり対策をして愛犬を守ってあげることが大切です。
犬だけでなく人にも感染をしますので、しっかり知識を持って、人も犬も予防をしましょう。
マダニは小さいですが、血を吸うと大きくなって、なかなか自分で取れません。
もし犬にマダニがついているのを見つけたら、急いで自分で取ろうとしないでください。間違ってマダニの一部が皮膚に残ってしまうと、かぶれたり病気になる可能性がありますので、動物病院にて取ってもらうにしましょう。

トイプードルを虫刺されから守る予防法
愛犬を虫刺されから守るには、家で簡単にできるいくつかの方法があります。
予防薬
フィラリア予防薬やマダニ・ノミ・ダニ予防薬は、一般的には動物病院での処方が必要です。様々なタイプがあるため、獣医師さんに相談して愛犬に合った予防薬を使うことをオススメします。
虫よけスプレーと蚊取り線香を使う
散歩や外に出る前は、ペット用の虫よけスプレーを使いましょう。

犬には特別な注意が必要です。体を舐めたり、嗅覚が鋭いため、選ぶ虫よけアイテムには工夫が必要です。
・安全性の高いアイテムを選ぶ
犬が体を舐めることがよくあるので、体内に入っても安全なものを選びましょう。自然な成分で作られたものをオススメします。
・香りの高いものは避ける
犬は嗅覚がとても敏感です。だから、強い香りのものは避け、無臭か優しい香りのものを選びましょう。
・犬専用のものを選ぶ
犬には犬専用の虫よけアイテムを使いましょう。人間用や他の動物用のものは、犬には合わないことが多いです。
タイム、パセリ、ユーカリレモン、ゼラニウム、レモングラスなどの植物成分で作られたものが安心です。
・体だけでなく、装備も
虫よけは犬の体だけでなく、服やハーネス、リードにもつけてあげましょう。飼い主さんが虫よけを手で塗ってあげるのも一つの方法です。

・服を着せる
散歩の時に犬に服や靴を着せると、被毛が覆われて虫がつきにくくなります。※虫よけ効果のある服も売っていますよ。
・散歩後にブラッシング
散歩から帰ったら、家に入る前にブラッシングするのがオススメです。その時にノミやマダニがついていないかもチェックしましょう。
まとめ
虫刺されは犬にとって不快なだけでなく、危険な病気につながることもあるため注意が必要です。
家庭では予防薬や虫よけスプレーなどを活用し、虫刺されから愛犬を守ることが大切。
被毛が少なく皮膚がむき出しになっている部分は虫に刺されやすいので、外出後は皮膚の状態を確認しましょう。
刺された跡を見つけたり、体調で気になることがあれば、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

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