愛犬が家具や衣服をガミガミかじっているけど、放っておいていいのかなぁ?噛まれると痛いけどなぁ?と感じる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、痛くないからといって放っておくと「かみつき犬」になってしまうこともあります。悪いクセがつく前に、飼い主さんのしつけで対策を取りましょう。
今回は、甘噛みの治し方についてご紹介します。
トイプードルの甘噛みとは
「甘噛み」とは、犬が人や他の犬に対して、本気ではなく加減して噛むことをいいます。
犬にとっては甘噛みのつもりでも、子犬の歯は細く、意外と痛いです。
トイプードルが甘噛みする理由
子犬が甘噛みをする理由はさまざまです。甘噛みを放置しておくと「かみつき犬」になってしまうこともありますので理由をしっかり知って対策しましょう。
歯の生え替わり
甘噛みは生後1歳未満の子犬(パピー)の時期に見られる行動です
乳歯が永久歯に生え替わる時期は、歯茎がムズムズし、つい子犬は人間の手を甘噛みしたり、家具などをかじったりします。
1歳を過ぎても、甘噛みが直らない場合は、乳歯が残存しているケースもありますので、獣医師さんに相談すると良いでしょう
トイプードルの乳歯残存についてはこちら
好奇心と探究心
トイプードルは元々好奇心が強い犬種で、新しい物や環境に対する探求心が旺盛です。
子犬は遊びながら学びます。遊びの中で体よりも口を使って環境や物を学ぶ傾向があります。
これは「噛むことが楽しい」と感じることから、甘噛みの行動につながることがあります。
トイプードルの子犬が「噛むことが楽しい」と学習してしまうと飼い主さんや物にかかわらずに何でも口で遊ぶように行動してしまいます。
社交的なコミュニケーション
子犬は、家族である兄妹や母犬と楽しく遊びながら、「遊び心で噛む」ことの楽しさや、噛む力の調整を自然と覚えていきます。
生後8週間くらいまでは、母犬や兄妹と一緒に過ごす時間が大事です。トイ・プードルの子犬を迎えたら、一緒に遊びながら噛む欲求を適切なおもちゃで満たしてあげると良いです。
飼い主さんの気を引くため
トイプードルは明るく前向きで人が大好き!構ってほしいために噛む傾向があります。
飼い主さんが気をつけるべきトイプードルが問題行動を促進する行動:
1.「まだ小さいから大丈夫」と考え、手を使って子犬と遊ぶ。
2.甘噛みの時に「かわいい」と感じ、その行動を肯定する。
3.「噛むのはいけない!痛いよ!」と怒声を出す。
実際、これらの行動は犬にとっての「おお、これは面白い!」となるサインになってしまうことがあります。
飼い主が注意を引こうとしているつもりでも、犬の頭の中では「噛んだら反応をもらえる」となってしまいます。
トイプードルの甘噛み対策
甘噛みをしたら無視
人の手や、服の裾や袖などに噛み付くのは、動いているものを見ると噛みつきたくなるという犬の本能から。噛まれて「痛い!」など騒ぐと「遊んでくれる。楽しい」と勘違いし犬にとっては楽しいことになるため、無視をすることでしつけましょう。
噛んでいいおもちゃなどを与える
歯がムズムズするため噛むため、噛んで良いおもちゃを与えてください。
おやつを与えると「噛めばおやつもらえる」と学習しますのでおやつは与えないでください。
噛むと苦い思いをさせる いたずら防止スプレーを使用する
人の手を甘噛みする場合、手に愛犬がなめても安心な成分で作った、いたずら防止スプレーを手に塗り、手を噛むと苦い思いをすることを覚えさせます。
家具などを噛む時も、いたずら防止スプレーを吹きかけて対処し、噛むと苦い味がするので、懲りて噛まなくなります。
吹きかけて時間が経つと味が薄くなり、また噛むときがありますので注意が必要です。
トイプードルの甘噛みのしつけでやってはいけないこと
体罰は絶対にやめてください
甘噛みを直すために「痛い」と怒鳴ったり、口元をつかんだりすることは絶対にやめてください。
強い恐怖とストレスで威嚇するようになり、飼い主さんとの信頼関係が損なわれます。
ケージやハウスに閉じ込める
ケージやハウスは愛犬にとって一人になれ安心して過ごせる場所です。
そこに閉じ込める行為によって「嫌な場所」と犬が思ってしまうためケージの使い方を誤らないように閉じ込める事はやめましょう。
まとめ
個人差はありますが、しっかり対策すれば1歳ぐらいで甘噛みが落ち着くと言われています。
それでも落ち着かない場合は、乳歯が残存しているケースがありますので獣医師さんにご相談してみてみると良いかもしれないです。
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