愛犬の口に歯ブラシを入れようとすると暴れて、逃げてしまうといった経験ありませんか？
犬は人間と比べて、歯に歯石がたまりやすい生き物です。
歯磨きをせず放置すると歯のトラブルだけでなく、命にかかわる病気になることもあります。愛犬の健康を守るのは飼い主さんしかいませんので、愛犬のためにきちんと毎日歯磨きをすることが大切です。この記事ではなぜ歯磨きが必要なのか？歯磨きをしないとどうなるのか？超初心者でもできる上手な歯磨きの方法をご紹介します。
なぜ、犬は歯磨きが必要なの？歯磨きをしないと危険な理由！
人が毎日歯磨きをするように、犬も歯磨きが必要です。
最近、このような症状が気になりませんか？
・愛犬の口から嫌なニオイがする
・歯が茶色
・食べるのが遅くなった
もしかして、歯周病の予備軍または歯周病かもしれません。
犬の歯周病ってどのような病気？放置するとどうなるの？
歯周病は、細菌の感染による炎症の総称で、歯肉炎と歯周炎の2つの病気に分けられます。
食べものの残りカスをそのまま放置すると歯の表面につき、細菌が繁殖し歯垢ができます。
歯肉炎は、歯と歯茎の隙間に歯垢がつくことで、炎症が起こります。
歯周炎は、歯肉炎が悪化した重症な状態で、歯を支える構造にまで炎症が広がり、歯の下にある骨までと広がる病気です。
症状は、歯茎が腫れて出血し、口臭が生じ、歯がぐらつくようになります。
歯垢は細菌の塊で放置すると歯石に変化します。
犬の場合、歯垢が歯石になるのは３～5日、人の場合は25日と言われており、歯石になるのは人の5倍速いです。歯石になると歯磨き取れないため、歯石になる前に歯を磨き予防しましょう。
歯周病菌が増殖すると歯周炎だけでなく、弱っている歯肉や歯の中の血管に侵入し、血液の流れに乗って心臓にたどり着き攻撃して炎症を起こしますので、愛犬の健康を守るためにも歯周病予防は必要です。
犬の歯磨きの方法
【犬の歯磨きをする際に必要なもの】
・歯ブラシ（必ず犬用の歯ブラシ）
・犬用歯磨きペースト
・歯磨き用シート
・歯磨き用サック
愛犬の歯磨きで大切なことは、犬が口を動かさずに、じっとさせられるかがポイントです。
動かすと歯ブラシで犬の口の中を傷つけてしまうことがあるため気を付けてください。
犬の歯磨きの手順
1．落ち着く体勢を決める
仰向けの体勢で行うことをオススメします。
犬を抱っこしながら仰向けにし、犬の腰を膝で挟んで安定させ、愛犬の好きなところを撫で、リラックスさせましょう。
２．口元を触ることに慣れてもらう
口の周りを触り、慣れてきたら、唇を持ち上げて徐々に歯や歯茎に触れるようにしましょう。
3．歯を磨く
【歯ブラシで磨く場合】
①歯ブラシに歯磨きペーストをつける
②上あごをつかんで口を開け、歯ブラシを入れて、奥歯を磨く
③唇をめくって横の歯や犬歯、前歯を磨く
指で唇を持ち上げながら撫でるようにやさしく小刻みにして1本1本ずつ磨き、1本磨き終えたら、水で汚れを洗い流し、次の1本を磨きます。ゴシゴシ磨かないようにしてください。
歯を磨いている時は、無言にならずに、「いい子！」と褒めてあげたり、撫でたりしてリラックスさせてあげましょう。
＼犬の口を開けるポイント／
上あごをつかみ、唇の上から親指と中指を犬歯の後ろに入れる。
下あごは反対の手でつかんでおく。そのまま少し力を入れると、自然に口が開きます。
【歯磨きシートで磨く場合】
歯ブラシで磨くのが難しい場合は、歯磨きシートで磨くこともオススメです。
シートを指に巻き、反対の手で唇をめくって前歯からシートを巻いた指で軽くこすります。
慣れてきたら少しずつ奥歯へ移動しましょう。
【サックで磨く】
サックを指にはめて、反対の手で唇をめくる。サックのブラシを歯にあてて磨く
最初から完璧にやろうとせず、まずはできる範囲で歯磨きをしましょう。
慣れないうちは、歯磨きを2日に分けるなどし、毎日歯を磨き、特に汚れやすい箇所を中心に歯磨きの習慣を身につけていくといいかもしれませんね。
【犬の歯で汚れやすい場所】
まとめ
愛犬の健康維持には歯磨きは大切です。是非、この機会に歯磨きのコツをマスターし
愛犬にいつまでも食事を楽しんでもらうために、歯ブラシや歯磨きシートなどを使って毎日やさしく磨いてあげましょう。
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